こんにちは

カウンセリングサービスのなかやしのぶです。

 

先日、家族で、図書館と美術館と博物館が融合した施設に行ってきました。

私が、「どこかに連れて行ってくれたらなぁ」と漏らしていたので、夫が休日に連れて行ってくれたのです。

 

その図書館に入れる予約時間まで少し時間があったので、手前にあった本屋に入りました。

すると、入ってすぐ目に留まったのが「内田百閒の平置きコーナー」でした。

 

私は、子どもが生まれてから、一人の時間がなくなって本を読まなくなりましたが、それまでは、よく本を読んでいました。

息子が幼稚園生のころに、ママ友の一人にそんな話をすると、読書話に花が咲いたことがありました。

そして私が、日本純文学だったら夏目漱石や川端康成が好きだったと言うと、彼女は「内田百閒もいいよ」と教えてくれました。

 

当時、子どもと一緒に図書館にはよく行っていたので、内田百閒の短編集を借りました。

そして「サラサーテの盤」という物語を読んで、よく意味がわからなかったんですね。どう解釈していいかわからなかったんです。

それについてどうしても誰かと分かち合いたい気持ちになって、隣に寝ていた夫に、「これ読んでみて、意味が分からないんだけど」とお願いしました。

 

夫は、基本的に小説は読みません。

だけど、珍しくその本は読んでくれたんです。それも理解しようと3回も読んでくれたんです。

短編だからすぐに読めちゃうんですけれど、普段小説を好んで読まない人が、読みなれない古い本を3回もってすごい、なんか嬉しいと思いました。

 

結局、どんな物語だったかも忘れてしまいましたし、夫も物語をすごく理解したわけでもなかったんですが、2人で「あーでもない。こーでもない」と話して楽しかったんです。

だから私にとっては、内田百閒といえば、「サラサーテの盤」で、「サラサーテの盤」といえば、夫の優しさと、夫と分かち合う楽しさを思い出させる特別なものなんですね。

 

その本屋に、「サラサーテの盤」はなかったですが、以前から行きたがっていた図書館に連れて行ってくれた夫の愛に気づきなさいよとメッセージがどこからか送られてきたと思ったのでした。

本

誰かと感情を分かち合うことは、心に安らぎをもたらす


 

当たり前ですが、ひとりぼっちの世界に、分け合うこと、分かち合いはありません。

でも私たちは、気持ちを分け合ったり、分かち合えると、苦しみを半分にしたり、喜びを何倍にも大きくすることができます。

また、誰かと分かち合うということは、分け合う感情だけでなく、心に安らぎをもたらします。